シルクロード加工
  

  カビの心配がなく保存に優れています。

写真提供 : (株)繍 栄

    黄変や変色の心配がなく美しさが長持ちします。
    収縮性が少ないため、仕立て後の寸法変化は殆どありません。
    目ずれ(スリップ)しにくく生地目を維持します。
    染め替えもできます。

 絹は他の繊維よりも黄変しやすく、空気(酸素)・水分・日光(紫外線)・温度(熱)・大気汚染ガス(二酸化窒素ガス)・薬品(酸・アルカリ・酸化剤など)といった種々の外的環境条件によって、敏感に影響を受けて黄変しやすい性質を持っています。
 当社では、精練加工から整理仕上げまで一貫で加工をしています。精練加工に使用している水・湯等は軟水器による軟水と蒸留水を使用し、前処理→水洗→荒練→水洗→本練→水洗→仕上練→水洗→SR加工用前処理→湯洗→水洗→脱水→乾燥という精練加工工程を終えてから整理加工を行っています。整理加工に於いても、使用する水は軟水・蒸留水を使用し、黄変防止剤(チオ尿素)・酸化防止剤(ZY−AEの薬剤アモルデン等)の薬剤を使用することにより黄変・カビの防止をしています。整理工程は以上の薬剤と水を使用して、マグルにてパッテング乾燥機により80℃で約4分乾燥させ、その後120℃で約3分ベーキング(熱処理)をしています。その後湯のし1回目を行い蒸熱による熱処理をして防縮加工を行っています。これは、仕立て後の収縮と型くずれを防止するためです。その後2回・3回仕上げの湯のしを行い丸巻仕立・仮絵羽仕立てなどをして納品します。
 当社の黄変防止加工(シルクロード加工)は約20年前から現在に至っており、シールには工場名・住所・電話番号を記載して責任の所在を明確にしています。仕立裁断加工場からはカビ発生と黄変が少なく安心して納品ができると喜ばれています。当社のシルクロード加工(黄変防止加工)を施した商品は、後日染色して数年たっても色がくすんだり変化することはありません。







 


 

 

(C) Copyright (有)西村東染織整理工場 2004